英語格言シリーズ⑤

Every accomplishment starts with the decision to try.

こんにちは!J N S A基金の英語関連コンテンツの新シリーズ「英語格言連載」です!

「新しい生活」にも徐々に慣れ始めた今日この頃ですが、これまでとは違う日常に戸惑うこともあるのではないでしょうか。そんな時こそ知っておきたい、心に響く格言をお届けします。

今日は「Every accomplishment starts with the decision to try.」という格言をご紹介します。この言葉は「どんな成功も挑戦することから始まる。」ということを意味し、

オリンピックで2度金メダルを獲得したゲイル・ディバース(Gail Devers)選手の格言とされています。

ディバース選手は1966年にアメリカに生まれ、若い頃から100mと100mハードルの選手として有望視されていました。オリンピックに向けてトレーニングを進める中、1990年にバセドウ病(甲状腺ホルモンが過剰に分泌し、動悸や息切れ、手足の震え、疲れやすさなど様々な全身症状が起こる病)と診断され、放射線治療を行うことに。しかし彼女の健康状態は早急に回復し、再び陸上選手として最前線に立ちます。翌1991年には世界陸上に出場し、100mハードルにおいて銀メダルを獲得。その後も彼女の活躍は止まらず、1992年のバルセロナ五輪、1993・1995年の世界陸上、1996年のアトランタ五輪で金メダルを獲得しました。

私は、オリンピック放送機構(OBS)の研修を受ける中でこの言葉に出会いました。見慣れない放送器具に囲まれ、聞きなれない放送用語でいっぱいの英会話についていくのは中々ハードでしたが、この格言を教えていただき、「挑戦しなくては何も始まらない」ということを改めて実感。以後、いつも私の背中を押してくれる言葉になりました!

また私自身もバセドウ病の診断を受けた経験があり、この病の大変さを知っているからこそ、この格言の重みや深さを感じました。昨日までできていた日常の些細なことが急にできなくなる、そんな中アスリートとして最前線で活動を続けるのは並大抵のことでは無かったと思います。だからこそ、彼女が獲得した沢山の金メダルは、彼女が現状を憂うのではなく、その時できることに挑戦し続けた証なのではないでしょうか。

お楽しみいただけましたでしょうか?

お恥ずかしながら、今回の企画に際して初めて格言の背景を調べました。(オリンピック選手の格言とはつゆ知らず…。)そして格言に対する理解が深まったことで、更にこの格言が好きになりました!

皆さんにとっても心に残る言葉になりましたら幸いです!

次回もお楽しみに。

(文責: 伊藤舞衣)